マカイバリ 紅茶
マカイバリ 紅茶


2014年11月20日
東京大学 校友会
   
持続可能なお茶の真理の夜明け
この有機を選択したマカイバリの航海は、過去40年間にゆっくりと確実に、気づきとそれに伴った能力を発展させました。森林地帯の半分を占める茶園で、7つの村落が自然律に沿って暮らしながら共同体が森林を管理する地位を築きました。茶の単独栽培とは、森林の拡大地として小さな役割を占めるだけだ、ということを理解している唯一の茶園共同体です。従って、調和を実現するために、場所に関わらず、叡智を育成する核心的な価値観を理解することが必要です。

紅茶が社会に与える影響

例えば、ダージリンから東京に旅をするとします。旅の社会的な意味と東京側の仕事の実施は、実際にはとても複雑です。自分の課題に集中してまず仕事を実行、管理可能な少しだけの問題に優先順位をつけて対応し、社会的な意味は少しも考慮しません。ところが束の間でも、小休止して社会的な影響についてじっくり考えてみれば、自分を攻める衝動の非道さに混乱するでしょう。太古の国インドから日出ずる国、日本に飛ぶだけのための無数の配列と組み合わせの中での当惑なのです。人間の問題のすべては、調和の問題なのです。マカイバリのお茶のホーリスティックな農業実践は、インド亜大陸や外国の8億人の貧しい農民にとって希望の窓となったのでした。

マカイバリから東京への快適なフライトの計画の全体をみてみましょう。細かく分ければ、茶園から空港まで路上を車に乗っていきます。空港に入り、セキュリティチェックを受け、チケットのカウンターに搭乗手続きに行きます。搭乗口に入り、コルコタ行きのフライトに乗ります。荷物を受け取るまでの複雑なプロセスを経て、車に乗ってホテルにチェックインして、次の国際便のために休みます。また国際空港へ車で移動、さらに厳しいセキュリティチェック、搭乗手続き、出国手続き、そして搭乗です。もちろん、また東京に到着すると異なるセットの入国手続きと通関を経て、また車に乗ってホテルに向かいます。

驚くべきことは、地上や機内、到着や出発、ホテルなどのあらゆく段階で関わる人間の数です。ここで立ち止まって、この車を作るのにどれだけのことを要したか、運転手やパイロットがライセンスを取ることの労苦、道路や空港の建設や検査機器の製造とその運用にどれだけのことが必要だったかについてじっくり考えたことはあるでしょうか。すべて当然だと思われています。だから社会的な影響はとても複雑です。知性と教育を受けた個人は社会的な状況の概念をありのままにはみません。この考え方はインドでの都市での現象ですが、急速な工業化とあらゆる通信システムの発展で急激に郊外にも広がっています。

幸いにも地方では、多くの人々の生活はまだ昔のままです。なぜなら、有機的な自然農法で茶栽培を維持すべき深い責任のためであり、これは時とともに非常に多くの人たちに影響を与えるのです。マカイバリは自給自足のために多くの作物、果実、穀類を育て家畜などを飼っています。そしてそれらの余剰がお茶であり、余剰を世界に提供しています。これはもはやひとつの茶園の高級ダージリン茶以上の存在です。実際にこれは、マカイバリの精神を封じ込めた奇跡的な神秘的なヒマラヤの薬草なのです。これは本当に現在の地球村のストレスにあえぐ都会人のための理想的な不老不死薬で、奇跡的な一杯のお茶がストレスを解消し即座の至福を与えるのです。

マカイバリ 紅茶 バナジー氏
講演会の様子。