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懸け橋プロジェクトトップ > 米谷新教授による第2回ダージリン白内障キャンプ

 


 インド・ダージリンには、現地の厳しい自然環境のなかで白内障に苦しむ患者さんがたくさんいます。しかし治療施設が恵まれないばかりに症状が悪化してしまい、視力を失ってしまう人が大勢います。マカイバリ茶園があるダージリン・クルセオン地域には、多数の茶園で働く人々が家族と一緒に生活していますが、標高約1500メートルの丘陵地には国立のクルセオン病院しかなく、またその施設は決して十分とはいえません。都市の病院へ行くには高額の治療費がかかるため、白内障手術を受けることは不可能に近いことでした。

  昨年に引き続き、2004年11月27日〜29日に、埼玉医科大学眼科学教室主任教授 米谷 新(よねや しん)先生が、ダージリンに住む26人の方にボランティアで白内障手術を行ってくださいました。

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現地レポート1
トイトレインの街・クルセオン

紅茶の故郷カーシオン 白内障キャンプが行われる街・クルセオンは、マカイバリ茶園から車で5分ほど、ダージリンからは車で2時間ほどの距離にあります。ユネスコ世界文化遺産に認定されているトイトレインの駅もあり、人や車が盛んに行き交うクルセオンの繁華街には、トイトレインの線路が敷かれています。


カーシオン国立病院 前回に引き続き、白内障キャンプが行われる「国立クルセオン病院」は、街の中心部にあります。ダージリン地方にはいくつかの政府系病院がありますが、全ての病院が眼科の施設を持っているわけではありません。そのため、眼科の診察・手術を行う国立クルセオン病院には、遠方からも眼科の手術を受けに来る患者さんが大勢いるのだそうです。


スタッフの皆さんとの再会
カーシオン病院のみなさん 私たちが病院に到着すると、病院長のDr.シャルマをはじめ、ドクターやナースの方々が出迎えてくれました。そのほとんどが、昨年と同じメンバーです。第1回目の白内障キャンプが終わってから約1年がたちますが、スタッフの皆さんは、「お帰りなさい」と言うかのように、私たちを温かく迎えてくれました。

 今回の手術の予定者は、20人。全員が固い白内障をわずらっています。米谷先生の手術を受けるために、既に入院をしています。

  クルセオンと日本のスタッフが揃い、昨年同様、何もかもがうまく進むかと思われた第2回白内障キャンプ。しかしそれは、器械のトラブル、時間と体力との闘いの連続だったのでした。


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