ニューデリー駐在員から届く インドの「今」
2007年第5回ダージリン白内障キャンプ 2007年11月14日〜16日
多くの皆様に支えて頂いている「ダージリン白内障キャンプ」がダージリン国立カーシオン病院にて、今年も無事に終了いたしました。埼玉医科大学眼科学教室 主任教授・米谷 新先生(よねや・しん)、14社の企業の皆様、ダージリン国立カーシオン病院のスタッフの皆様の全面的なご協力により、今年は28人の患者さんが無償で手術を受け、第一回目の2003年から延べ130人の方が再び視力を回復されました。 回を重ねるごとに手術希望者は増え、ダージリンだけでなく、ネパールの国境付近からも問い合わせを受けるようになりました。希望者は約1000人。金銭的に手術を受ける機会に恵まれなかった人、重症度の高い人がカーシオン病院によって優先的に選ばれます。 始まった当初は白内障手術が中心でしたが、近年ではダージリン地方では技術的に手術が難しい病気を併発している患者さんも多く、米谷先生はその都度、症状に合わせて手術の方法を変えていかれます。 「私が現役の時に、できる限りの最高の手術を皆さんに提供したい」。 米谷先生がおっしゃられた言葉の真意を強く実感いたします。 昨年、後天的な白内障で全盲となった4歳の女の子の手術をいたしました。全身麻酔で約2時間にわたる両目の手術に耐えた女の子は、その後、1年にわたってカーシオン病院のゴッシュ先生と視力回復の訓練を続け、眼鏡が必要ないほどに視力を回復し、今では幼稚園に通っているのです。 1年後の米谷先生との再会。昨年は両目をつぶって大粒の涙を流していた女の子が米谷先生を真っすぐ見て「サンキュー ドクター」と言ってくれました。今年は、この女の子と同じ村に住んでいる、白内障で全盲となった14歳の女の子が手術を受けました。 多くの人々の人生に新しい息吹をあたえてくださる米谷先生。 後継者となるゴッシュ先生は、米谷先生の技術だけでなくプロとしての精神も確実に受け継いでいっています。
一年に一度の休暇をすべて白内障キャンプに費やしてくださる 米谷先生はじめ、ご協力頂いている企業の皆様、カーシオン病院の皆様、そして応援してくださるマカイバリファンの皆様に、マカイバリ茶園とマカイバリジャパンより心からの御礼を申し上げます。
米谷先生(中央左)、ゴッシュ先生(中央右)と、眼科手術室のナースの方々。 米谷先生が手術を執刀され、ゴッシュ先生は補助顕微鏡を通して助手をつとめます。 28人の患者さんを無事に手術することができました。安堵のひととき。 昨年手術を受けた女の子。一年の視力訓練を受けて、両目が見えるようになりました。 病棟での術後診察。ゴッシュ先生は米谷先生の診断をもらさず聞き、今後の治療に役立てていきます。
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