現地レポート2「玉露指導」
★マカイバリ茶園へ出発★
2004年3月15日
いよいよ山下さん達4人がニューデリーに到着の日です。ニューデリーには夜の10時半に定刻どおりタイ航空で到着。 山下さんはお花が好きですから、ネルー首相が好きだった薔薇の花をもって、インドスタイルで空港にお出迎えをしました。山下さんは30年ぶりの海外旅行ですのに何ごともないようにして大きな荷物とともに阪神タイガースの野球帽をかぶってまっすぐ歩いてこられました。感激的なひとときでした。
飛行場から我家までは車で30分弱です。
自宅でくつろいでいただいて乾杯。明日はいよいよダージリンに行きます。朝8時出発ですから、すぐにお部屋に入って休んでいただきました。無事の到着ほんとにほっとしました。いよいよプロジェクトのスタートです。
2004年3月16日
手伝いのアドリンに早朝出勤をしてもらって、日本米と味噌汁と漬物と野菜サラダの簡単な朝食。家のことはアドリンにまかせて、朝8時に自宅を出て国内線の飛行場へ。国内線も自宅から車で20分で到着です。
混雑している国内線でしたが、全ての大荷物(茶園への土産が大半)をチェックインして喫茶室で一息です。山下さんたち4人は揃ってヘビースモーカーですから、タバコをすう場所を常に探します。
飛行機に搭乗。左側の席から天気の良いときは、一面ヒマラヤ山系が見えるのです。席は左側を取りました。しかし、今回は着陸近くでやっとヒマラヤ山系の頭だけ見ることができました。よかったです。
ダージリン・バグドグラ空港に到着。軍施設の飛行場ですから、飛行機を降りてから建物まで歩きます。この澄み切った空気が私は好きです。外国人はパスポートコントロールがあります。
チェックインした荷物はマカイバリ専用のポーターが全てをしてくれますので、私たちはラジャさんが待っている食堂に直行。
感激的な再会です。何度もラジャさんが山下さんと田宮さんに感謝の言葉を言っていました。よほど嬉しかったのだと思います。
食堂では、いつもの通り、ヒマラヤの水でできた地ビール(インドは地方でビールの銘柄が違います。)と放し飼いの鶏のチキンカツレツです。本物の味がします。
バグドグラ空港から茶園まで車で1時間半です。全員トイレをすませて2台の車で出発。茶園までの道のりを、田宮さんたちは昔の日本の田舎景色に似ていて違和感がないとのことでした。
茶園に到着。ラジャさんの自宅の庭は百花繚乱でした。山下さんは花の色が活き活きとして素晴らしいと何度も言われて、ラジャさんの説明を聞きながら庭の花々をひとつひとつ見ておられました。何だか山下さんの様子が、違うのです。元気で足取りが軽いのです。
ラジャさんの家は100年前の建築のままです。茶園のオーナーでもあるので、立派な近代的な家に住んでいると想像する人が多いのですが、ラジャさんの家は昔のままで質素です。部屋数の多い、大きな古い家です。でも時代の流れで部分、部分は改造されてきています。
広い庭は百花繚乱。奥に見える建物がラジャさんの自宅です。
部屋割りがあり、それぞれの部屋に荷物が運ばれてきました。ラジャさんが「今日はお疲れでしょうからこのままゆっくりお休みください。準備はご指示の通り全て出来ています。」と言われると、山下さんは、「これから確認をさせてください。私は元気です。休んではいられません。すぐに工場に行きます。」と京都弁で話されました。それではと言うことで、10分後に集合して全員で工場に行くことにしました。ラジャさんの言葉では、全て準備されていたつもりでしたが、山下さんの点検が始まると、大変なやり直しの仕事が待っていました。
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