ニューデリー駐在員から届く インドの「今」
白内障キャンプ現地レポート 2 マカイバリ茶園に到着 2003年12月24日 12月24日、クリスマス・イブ。いよいよ白内障キャンプに 向けてマカイバリジャパンスタッフの石井博子とニューデリースタッフの石井吉浩がダージリンへ出発しました。 この時期のデリーの名物でもある濃い霧の為に飛行機の出発が3時間も遅 れましたが、無事にバグドグラの飛行場でラジャさんに会うことができました。
2003年7月7日にダージリンを大雨が襲いました 飛行場からマカイバリ茶園までは車で約1時間半。その途中でたくさんの崖崩れを見ました。これは、今年の7月7日 にダージリン地方を襲った大雨の爪痕だそうです。マカイバ リ茶園のあるクルセオンでも約60人の人達がこの大雨で命を落としました。 マカイバリ茶園では、働いている人たちの家が壊れる被害に遭いましたが、幸いにも敷地を原生林のまま残しているため、この木々たちが茶園を大雨から守ってくれたのだと、ラ ジャさんが言っていました。 日本から送られた合計総重量1tの荷物 マカイバリ茶園に着き、早速日本から送った白内障キャンプの荷物を見せてもらいました。目の前には大きな木箱2つ (1.5m×1.5m×2m)、(1m×1.5m×2m)合計総重量約1t がそびえたっていました。 日本から届いた木箱 左の木箱には手術用顕微鏡、 右の木箱にはインド政府系病院で第1号となる超音波装置が入っています。 総重量は約1t!この木箱の中には顕微鏡と超音波の器械、そして手術に必要な機材が入っています。ラジャさ んの努力のかいあって、2つの木箱はコルカタの通関で開かれることなく、全て無事にマカイバリ茶園に届いています。 予定では、コルカタから茶園まで12時間かけて車で木箱を 輸送することになっていましたが、山道の輸送で器械に支障をきたしてしまうことを考慮して飛行機でバグドグラの飛行場に運び、バグドグラから茶園まで約1時間半かけて車で運びました。 私が日本から手荷物で運んだ器材とこれらの大きな木箱2つ、その量だけでも今回の白内障キャンプがいかに大掛かりなプロジェクトであり、そして多くの人々に支えられて実現しているのか実感しました。 木箱は28日に米谷先生が茶園に到着されるまで、開けずにそのままにしておくと ラジャさんは言っていました。 多くの人が注目している白内障キャンプ 今回の白内障キャンプで手術を希望した人は80人にものぼっているそうです。多数のメディアも今回のキャンプを取材したいと言ってくれています。私たちだけでなく、ダージ リンの人たちもこの白内障キャンプを楽しみにしてくれています 。 今日から私は、ラジャさんの幼少の時に使っていた部屋で寝泊りします。大きな窓がある陽射しのたくさん入る部屋です。 ラジャさんが子どもの頃に使っていた部屋。 窓の外は庭で、鳥の声や愛犬センチャとジェイドの遊び声が聞こえてきます。
************************************************************************* 現地レポート1 霧の濃いニューデリーに到着しました。ニューデリーのクリスマスの様子など。 現地レポート2 マカイバリ茶園に到着。今日からラジャさんが子どもの頃に使っていた部屋に泊まります。 現地レポート3 マカイバリ茶園の仲間たち。ラジャさん夫妻とのクリスマス。白内障器材が病院に到着。 現地レポート4 米谷先生がマカイバリ茶園に到着。プージャの後、器械のセットアップ。 現地レポート5 開会式、プレスカンファレンスのあと、手術第1日目が始まりました。 現地レポート6 手術2日目。合計で16人の患者さんに白内障手術を行いました。 現地レポート7 手術の他に20人の患者さんを診察し、無事に白内障キャンプの最初の幕が降ろされました。 白内障キャンプを終えて: 米谷先生からのメッセージです。